【084】1回目の拒絶理由通知

Q)1回目の拒絶理由通知では、審査官が発見した拒絶理由通知の全てが通知されるという理解でよいでしょうか?

A)基本的にはその理解でよいと思います。すなわち、1回目の拒絶理由通知(これは当然「最初の拒絶理由通知」となります。)では、審査官は発見した拒絶理由の全てを通知するのが原則です。
 しかし、ある拒絶理由を通知するだけで、その拒絶理由だけでなく他の拒絶理由も同時に解消するような補正がされる可能性が高い場合には、その複数の拒絶理由を全て通知する必要はないとされています。例えば、進歩性欠如の拒絶理由を通知するだけで、その進歩性欠如の拒絶理由だけでなく記載要件違反の拒絶理由も同時に解消するような補正が出願人によってなされる可能性が高い場合には、必ずしも記載要件違反の拒絶理由を通知する必要はないということです(審査基準 第Ⅰ部 第2勝 第3節 3.1等)。